
厦門航空のチケットが安いけど、評判はどうなの?
デルタ航空や大韓航空と同じスカイチームみたいだけど、快適に過ごせるか不安…
これらの悩みに答えます。
その気持ち、よく分かります。
ネットで航空券を探していると、時々見かける「厦門(アモイ)航空」。
デルタ航空や大韓航空などが加盟する航空連合「スカイチーム」のメンバーでありながら、価格が安いため気になっている方も多いのではないでしょうか。
しかし、中国系の航空会社というだけで「サービスは大丈夫?」「遅延はしない?」といった不安もありますよね。
ご安心ください。この記事では、実際に厦門航空を利用した私が、あなたの疑問や不安に実体験と客観的なデータを交えて徹底的にお答えします。
この記事を読めばわかること
- ネットでの評判・口コミの真相
- 美味しいと噂の機内食は本当か
- 遅延率や安全性は実際どうなのか
- スカイチーム加盟のメリットとマイル活用法
この記事を最後まで読めば、あなたが厦門航空を選ぶべきかどうかが明確になり、安心して次の旅行の計画を立てられるようになります。
目次
厦門(アモイ)航空とは?特徴

英語名 | Xiamen Airlines |
拠点 | 中国・厦門 |
アライアンス | スカイチーム |
就航都市 | 60都市 |
特徴 | 中国初の「世界8強」に入った中国航空司 |
公式サイト | https://www.xiamenair.com/ja-jp/ |
厦門航空は中国・厦門が拠点の航空会社。
現在は大韓航空やデルタ航空などと同じスカイチームに所属しており、日本各地と中国を結ぶ便もたくさん飛んでいます。
厦門航空の日本発着便
`路線 | 便名 | 曜日 |
---|---|---|
成田=福州 | MF810/809 | 月火水木金土日 |
関西=福州 | MF835/836 | 月火水木金土日 |
中部=福州 | MF8729/MF8730 | ・火・木・土・ |
那覇=福州 | MF8731/MF8732 | 月火水木金土日 |
成田=厦門 | MF816/815 | 月火水木金土日 |
関西=厦門 | MF840/839 | 月火水木金土日 |
関西=杭州 | MF8670/8669 | ・火・木・土・ |
関西=江北 | MF8648/8647 | 月・水・金・日 |
厦門航空は値段が安く、このように日本発着便が多いため、中国で乗り継いで別の目的地まで向かう日本人がたくさんいますよ。
【結論】厦門航空はこんな人におすすめ(おすすめしない人)
まず結論から。実際に搭乗して感じた、厦門航空をおすすめできる人と、そうでない人の特徴です。
- 【おすすめな人】
- コスパ重視で、フルサービスキャリアの安心感を安く手に入れたい人
- 美味しい機内食を楽しみたい人
- デルタ航空や大韓航空などスカイチーム系のマイルを貯めたい人
- 【おすすめしない人】
- 日本語での手厚いサポートを最優先する人→ JALやANAなど日系の航空会社を選びましょう。
- 乗り継ぎ(トランジット)の手間を避けたい人→ 直行便のある日系や目的地の国が運営している航空会社を選びましょう。
- 最新のエンタメ設備を期待する人→ 同じく日系や、サービスに定評のある航空会社が安心です。
≫ 大手航空券比較サイト「Trip.com」で他の航空会社も見てみる
もちろん日系の航空会社がいいのは当然ですが、料金が高いんですよね...

厦門航空を選んだ理由
ずばり値段が最も安かったからです。
ぼくが搭乗したのは、以下の東京と北京・厦門を結ぶ便。
行きは厦門経由で北京に行き、途中で厦門まで戻って観光したのち、帰国しました。
- 往路:成田~厦門、厦門~北京
- 国内移動:北京~厦門
- 帰路:厦門→成田
値段はトータルで約41,000円でした。
行きは北京まで直行便にしたかったのですが、コスパの良さからこの日程になりました。
LCCよりも安いのはやや不安な面もありましたが、無事に中国旅行を楽しんで帰ってこれました。
【評判・口コミ】厦門航空のリアルな実態は?
自分はそれほどやばいとは感じませんでしたが、「快適でない」と感じる方が一定数いるのも頷けます。
その理由は以下の3つです。
- チェックインカウンターが大行列
- 遅延が多い
- 乗り継ぎが中国本土
①:チェックインカウンターが大行列

厦門航空は、日本でのオンラインチェックインに対応しておりません。
そのため、空港のチェックインカウンターではほぼ確実に大行列ができて時間がかなりかかります...。
対処法は、ギリギリにチェックインするか、だいぶ余裕を持って空港に到着するかの2択。
ただ、前者は電車や道路の状況に応じて最悪間に合わなくなる可能性があるので、後者を選択するとよいです。
チェックイン開始時間がだいたい出発時間の3時間前。私は到着時間の3時間半前にはカウンターに着いていたので、あまり並ぶことなくチェックインできました。
厦門航空を利用する場合は時間に余裕をもって空港に到着するようにしましょう。
②:遅延が多い
厦門航空は遅延や時間変更が多いのもデメリット。
私は「Trip.com」で予約したのですが、何度も時間変更のメールを受け取りました。。

行きの便はもともと夜遅くに到着予定だったのですが、さらに遅くなり、結局深夜2時前に到着してかなり疲れました。
③:乗り継ぎが中国本土

乗り継ぎが中国本土というのも個人的にはマイナスです。
理由は中国ではネットの規制がかかっており、各種SNSやYouTubeを見て時間をつぶすことができないから。
LINEも使えなくなるので連絡手段が途絶えます。
この最悪の状況を回避する唯一の方法が、VPNというサービスです。
中でも「NordVPN」は、多くの旅行者が利用する定番VPNで、スマホアプリを1タップするだけで中国でもLINEやインスタが使えるようになります
さらに今なら30日間の返金保証があり、無料で試すことが可能!
中国の空港に着いてからでは契約できないため、旅行前に必ず準備しておきましょう。
使い方などの詳細は下の記事で解説しています。
≫NordVPNの登録方法と使い方|海外でもネット制限をゼロに
【安全性】厦門航空の安全性は?事故率や評価を調査
「やばい」という言葉から「安全性は大丈夫?」と心配になる方も多いでしょう。
結論から言うと、安全性については過度に心配する必要はありません。
航空会社の安全性を評価する「AirlineRatings.com」において、厦門航空は最高の7つ星の評価を得ています(2025年9月時点)。
これはJALやANAと全く同じ評価です。
また、中国の航空会社として初めて、オーストラリア政府からIOSA(IATA運航安全監査)の表彰を受けるなど、国際的にも高い安全基準を持つ航空会社として知られています。
【機内食】厦門航空の機内食は美味しい?まずい?
飛行機に乗るとき、機内食のクオリティについても気になりますよね。
厦門航空では以下のような機内食が出ました。
成田→厦門・厦門→北京区間は左のようなスナックがでました。


一方、北京→厦門・厦門→成田便では画面の右のようなちゃんとした機内食が提供されました。
- チキンライスorヌードル
- パイナップルケーキ
- ヤクルト
- トマト
- フルーツ
- ココナッツケーキ
ネットの口コミでは「厦門航空は機内食がまずい」というものが多くありますが、個人的には普通においしかったです。
最近、機内食の質が改善されておいしくなったのだそう。
【価格】厦門航空はなぜ安い?3つの理由を解説
「Trip.com」などの比較サイトを見ると、厦門航空がLCC(格安航空会社)よりも安い価格で表示されることもあり、「なぜこんなに安いの?」と疑問に思いますよね。
その安さには、主に3つの明確な理由があります。
理由①:中国政府による手厚い支援
厦門航空は、中国の三大航空会社の一つである「中国南方航空」の子会社です。中国の航空産業は国策として強力に推進されており、厦門航空も政府から様々な形で手厚い支援を受けています。
これには、直接的な補助金や税制上の優遇、有利な条件での融資などが含まれます。
これにより航空会社としての運営コストの負担が軽減されるため、その分を競争力のある安い航空券価格として、私たち消費者に還元できるのです。
理由②:人件費や拠点空港などの運営コスト
航空会社の運営費の大部分を占めるのが人件費です。厦門航空は中国を拠点としているため、日本の航空会社と比較して、パイロットや客室乗務員、地上スタッフなどの人件費を相対的に低く抑えることができます。
また、拠点である厦門(アモイ)の空港コストも、東京(成田・羽田)やシンガポール、香港といった世界有数のハブ空港に比べて安価です
これらのコストメリットが、航空券の安さに直結しています。
理由③:乗り継ぎ客をターゲットにした戦略的な価格設定
厦門航空は、日本から東南アジアやヨーロッパ、北米などへ向かう「乗り継ぎ(トランジット)需要」を積極的に取り込むことで成長してきました。
世界的に有名なJALやシンガポール航空といった競合と戦う上で、最も強力な武器となるのが「価格」です。
多少の不便さ(乗り継ぎの手間など)があっても、「この安さなら」と選んでもらえるような戦略的な価格設定を行うことで、世界中の利用者を惹きつけているのです。
これらの理由から、厦門航空はフルサービスキャリアとしての安全性やサービス(無料の機内食や預け手荷物など)を維持しつつ、LCCに匹敵するほどの低価格を実現しています。
【メリット】価格だけじゃない!厦門航空の良い点3選
一方で、厦門航空のメリットについても解説しておきます。
- 価格が安い
- LCCよりもサービスが充実している
- 羽田空港に就航している
それぞれ解説します。
厦門航空のメリット①:価格が安い
なんといっても厦門航空の最大のメリットは価格の安さです。
Trip.comなどの航空券比較サイトを見てみると、価格の安い順で厦門航空上位に出てくることが多いです。
LCCよりも安い場合が多々あり、値段を重視する人にとっては最高の航空会社といえるでしょう。
厦門航空のメリット②:LCCよりもサービスが充実している
厦門航空はLCCより価格が安いこともあるのに、機内食がついていたり、ドリンクやアルコールがもらえたりと、LCCよりもサービスは圧倒的に充実しています。
デメリットもありますが、コスパはかなりいいといえるでしょう。
厦門航空のメリット③:トランジットサービスがある
厦門航空にはトランジットサービスというものがあり、4時間以上の乗り継ぎの場合は無料のラウンジを利用できたり、6時間以上の乗り継ぎの場合は無料でホテルに泊まれたりとうれしいサービスがついてきます。(≫詳細はコチラ)
厦門航空無料トランジットホテル情報です
— えれくと (@erect1234) January 27, 2024
杭州の空港周辺田舎すぎて飯食うところが無い pic.twitter.com/eAN6oBSwGN
条件はありますが、乗り継ぎ時間が長い方は活用してみるといいでしょう。
厦門航空のメリットまとめ
以上、厦門航空のメリットを解説しましたが、基本的には時間に余裕のある方や値段を重視する人にオススメな航空会社です。
一方、快適な旅行を求めていたり、遅延やトラブルに絶対遭いたくない方には正直あまりオススメできません。
個人的には中国系の航空会社よりも「カタール航空」をよく利用します。
理由はサービスがよく、遅延も少ないのにも関わらず、比較的値段も安いからです。
カタール航空は、航空会社の満足度ランキングでも常に上位にランクインしていますよ。もしそこまで金額に違いがないならカタール航空の利用がオススメ。
厦門航空:搭乗するなら持っておくとよいもの
以下の4つを用意しておくとよいです。
- 上着
- 海外SIMまたはahamo
- タブレット
- エポスカード
厦門航空:持っておくとよいもの1. 上着
厦門航空に限らず飛行機の中は空調が効いており、肌寒く感じることも多いです。
そんなときにも体温調整ができる上着をもっておくと便利。
常夏の国に行く場合でも、羽織るものはカバンにいれておきましょう。
厦門航空:持っておくとよいもの2. 海外用SIMまたはahamo


厦門航空を利用する場合の多くが中国国内で乗り継ぎを行うと思います。
「乗り継ぎ時間が長いから中国に入国して観光したい」と考える人も多いですよね。
そんなとき、海外用のSIMカードがないとインターネットが使えず絶望的です。
現地で購入することもできますが、30日利用するタイプなどオーバースペックのものが多く、乗り継ぎの短時間に適したSIMカードはなかなか見つからないこともよくあります。
そこで、事前にAmazonなどで購入していくとよいでしょう。
ちなみにahamoはめっちゃ快適です!

私は、ドコモの格安プランである「ahamo」を利用しているので、追加料金なしでそのまま海外でもインターネットを利用できます。(海外用SIMの購入は不要)
最近ahamoに乗り換えてみましたが、ドコモ回線で通信速度は安定していますし、料金も安い、さらに海外でもそのまま使えてかなり便利です。
正直たまにでも海外に行く人ならahamoはかなりオススメですよ。
乗り継ぎの際に入国しない方も空港のWi-Fiに上手く繋がらないケースがよくあるので注意。
海外でネットなしは相当不安になりますよね。念のため海外用SIMを持っていくかahamoに乗り換えてみるとよいでしょう。
厦門航空:持っておくとよいもの3. タブレット


厦門航空は飛行機の座席にモニターがついていないこともあります。(私が乗った飛行機には全部ついてませんでした)
飛行機でもすぐ寝れる人は問題ないかもしれませんが、暇つぶしにタブレットを持っていくとよいです。
ぼくは飛行機に乗る際には、Amazonの「Fireタブレット」を持っていき、機内で映画や読書を楽しみます。
「Fireタブレット」は値段も安いので、この機会に購入してみるのもいいでしょう。
厦門航空:持っておくとよいもの4. エポスカード

持っておくとよいもの4つ目は「エポスカード」です。
なぜエポスカードなのかというと、無料のクレジットカードにも関わらず海外保険が充実しているから。
海外では日本の健康保険が適応されないので、万が一のときに高額なお金を請求されることがあります。
アメリカの医療費の例
種類 | 料金 |
---|---|
一般の初診料 | 約150~300米ドル(24,000~48,000円) |
専門医の初診料 | 約200~500米ドル(32,000~80,000円) |
入院室料 | 約2,000~3,000米ドル/日(320,000~480,000円/日) |
虫垂炎入院・手術(1日入院) | 約1万米ドル以上(1,600,000円以上) |
歯科治療 | 約1,000米ドル/本(160,000円/本) |
※1ドル=160円で計算
もしものときにこんな大金払えませんよね。せっかくの楽しい海外旅行が最悪なものとなってしまいます。
しかし、「エポスカード」をもっていれば、日本を出国する空港までの交通費をエポスカードで支払う(交通系ICカードへのチャージ&利用でもOK)だけで海外旅行保険が無料で付いてきます。
エポスカードは無料で発行できるのにも関わらず、最高3,000万円まで補償してくれるのでまだ持っていない方は作っておくとよいです。
ちなみに下記のリンクからエポスカードを発行すれば2,000円がもらえてお得です。
≫エポスカードの申し込みはコチラ
(ここからの入会で2,000円ゲット!)
※ただし、公式サイトにも「特典内容が予告なく変更になる場合がございます。」と載っているように特典の減額やキャンペーン自体がなくなってしまう恐れもあるので早めに申し込むのがよいです。

※店頭受け取りにすれば、旅行日が迫っていても即日発行できますよ。
またエポスカードのレビューもしているので合わせて読んでみると◎。
厦門航空:他の人の評判や口コミ
微妙な口コミ★★☆☆☆
アジア間搭乗時の無料トランジットホテルサービス終了
「アジア間搭乗時の無料トランジットホテルサービス終了」
(例) 日本・韓国ー中国ーアジア(タイ・マレーシア・シンガポール・インドネシア等)などのアジア間航空券で、中国乗り継ぎ時無料のトランジットホテルの提供はなくなりました。
その他のルート、
(例)日本・韓国ー中国ー中国国内
(例)日本・韓国ー中国ードーハ・長距離路線
の中国乗り継ぎ時無料のトランジットホテルの提供は続いています。
出発前に、航空会社へ確認してください。
ひ〜ろさん 引用:4travel.jp
微妙な口コミ★★★☆☆
中国国内を利用しました。出された機内食は、お世辞にも美味しいとは言えませんでした。
日本と違い、中国では国内線であっても機内食が出ることが多いのが特徴です。この日は銀川から上海への夜の厦門航空国内線を利用しました。機内はいたって普通ですが、残念なのは機内食で、この日の「鶏肉飯」はお世辞にも美味しいとは言えませんでした。
上海虹橋空港について、飛行機を降りたとたん、同じ便から降りて来た上海人の中年のおばさんグループが、上海語で「ろーねちぇ(中国語普通語なら:ヘンナンチー:くそ不味い)」と評していたのが印象的でした。
ナツメロ大王さん 引用:4travel.jp
良い口コミ★★★★★
きれいでした
飛行機内は比較的きれいでした。フライトアテンダントの人もケバケバしくないので落ちつていてよかったです。テレビ等はついていませんでした。食事はたけのこの入った炊き込みごはんのようなものが出てきて美味しかったです。
ayaさん 引用:4travel.jp
良い口コミ★★★★☆
トランジット利用
とても安かったので、バンコク~関西空港への復路に利用しました。途中アモイで1泊しましたが、トランジットホテル利用で、一人なので2800円ほどの追加料金を支払い、一人部屋を確保しました。それでもトータル約2万円と激安。受託手荷物は23kgまで可。
便がキャンセルや大幅遅延になることがおおいようです。私の便は予定通りの発着でしたので、ラッキーでした。
ムーミンままさん 引用:4travel.jp
以前は機内食がまずかったが、最近おいしくなったという口コミもありました。
たしかに、私が食べた機内食も基本的にはおいしくいただけました!
まとめ:厦門航空の評判は「安かろう悪かろう」ではない!コスパ重視の旅なら最高の選択肢
いかがでしょうか。
今回は厦門航空の評判や実際に乗ってみて感じたことについて解説しました。
厦門航空は中国の航空会社の中でも評価が高く、値段も安くてコスパのよいことが特徴でした。
そのため、価格重視の方には最高な航空会社です。
一方で、時間通りでないと許せない方は厦門航空はやめといたほうがいいかも。
個人的にはもう一度使ってみたいと思っています。
さらに上記のものを用意して少しでも快適な空の旅にしましょう!