
北京から万里の長城への行き方を知りたい。
万里の長城にもいくつか種類があると聞いた。どれがおすすめ?
これらの悩みに答えます。
万里の長城は世界的に有名な観光地の一つで、死ぬまでに一度は行ってみたいところですよね。
中国の首都・北京から割と簡単に行くことができるのですが、万里の長城には種類があり、行き方やそれぞれの違った特徴があることをご存じですか?
そこで本記事では、実際に万里の長城に行ってきた筆者が、北京からいける万里の長城の種類の違いや行き方、おすすめの長城についても解説していきます。
本記事の著者

- 17歳から個人で海外旅行
- 世界27ヵ国に訪問
- 北京・厦門・西安・成都・重慶・上海に滞在経験あり。
この記事を読めば、後悔せずに万里の長城を楽しむことができるようになります。ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
目次
まずは決める!あなたに合う万里の長城はどっち?【八達嶺 vs 慕田峪】
万里の長城とひと口に言っても、観光できる場所はいくつもあります。
その中でも、北京から日帰りでアクセスしやすく、観光客に人気なのは事実上「八達嶺(はったつれい)長城」と「慕田峪(ぼでんよく)長城」の2つに絞られます。
※もう一つ「金山嶺長城」というのもありますが、距離がかなり遠くアクセスも悪いので今回は除外します。
最初にこの2つのどちらに行くかを決めるのが、万里の長城観光を成功させる最大のポイントです。
まずは、両者の違いが一目でわかる比較表をご覧ください。
八達嶺 vs 慕田峪 徹底比較表
比較項目 | 八達嶺長城 | 慕田峪長城 |
---|---|---|
知名度・特徴 | 知名度No.1の王道スポット。最初に公開され、多くの世界の指導者も訪問。THE・万里の長城。 | 緑豊かな絶景が魅力。比較的空いており、欧米からの観光客に特に人気。 |
アクセス | ◎ とても良い (高速鉄道、直通バス) | 〇 良い (直通バス、公共バス+タクシー) |
混雑度 | × 非常に混雑 (特に週末・祝日は大混雑) | ◎ 比較的空いている (自分のペースで歩きやすい) |
景色の特徴 | 雄大で壮観。THE・長城という景色。 | 緑が多く、四季折々の自然が美しい。 |
付帯施設 | ロープウェイ、スライダー(地上の乗り物) | ロープウェイ、リフト、スライダー(滑り台) |
こんな人におすすめ | 初めての人、定番を外したくない人、歴史の重みを感じたい人 | 混雑を避けたい人、写真好き、子連れのファミリー、アクティビティ好き |
【写真で見る】八達嶺長城はこんなところ!

「これぞ万里の長城!」という圧倒的なスケールを体感したいなら、八達嶺長城がおすすめです。 最も有名で、完全に修復されているため、歴史的な建造物としての迫力は随一。
多くの観光客で賑わっており、その活気もまた「観光地に来た」という気分を盛り上げてくれます。
北京市内から高速鉄道を使えば約30分で到着するというアクセスの良さも、大きな魅力です。
こんな人には八達嶺がおすすめ!
- とにかく定番の万里の長城に行きたい!
- 歴史の教科書で見た景色をこの目で見たい!
- 北京の滞在時間が短い
上記のような方に八達嶺はおすすめできます。
【写真で見る】慕田峪長城はこんなところ!

混雑を避けて、万里の長城の壮大さと美しい自然をゆっくりと満喫したいなら、慕田峪長城が最適です。
植生のカバー率が96%と非常に高く、特に新緑や紅葉の季節の景色は息をのむほどの美しさ。
八達嶺に比べて人が少ないため、絶景を独り占めしているかのような写真を撮ることもできます。
また、帰りは山の上から専用のスライダーで一気に滑り降りるアクティビティがあり、これが子供から大人まで大人気です!

こんな人には慕田峪がおすすめ!
- 人混みを避けて、自分のペースで歩きたい!
- 長城と自然が織りなす美しい写真を撮りたい!
- 子供連れで、観光+アクティビティも楽しみたい!
上記のような方に慕田峪はおすすめできます。
結論:迷ったらこう選ぼう!
- アクセスの手軽さと「王道」を重視するなら → 八達嶺長城
- 景色の美しさと「快適さ」を重視するなら → 慕田峪長城
さあ、あなたはどちらの万里の長城に行きたくなりましたか?
行き先が決まったら、次の章でそれぞれの場所への具体的なアクセス方法を詳しく見ていきましょう!
【行き方①】八達嶺長城へのアクセス方法
「万里の長城の王様」八達嶺長城へは、主に「高速鉄道」か「路線バス」の2つの方法で行くのが一般的です。
- 速さ・快適さ重視なら → 高速鉄道
- 安さ・手軽さ重視なら → 路線バス
あなたの旅のスタイルに合わせて、最適な方法を選びましょう。
【おすすめ①】速くて快適!高速鉄道での行き方

2019年末に開通した高速鉄道(新幹線)を使えば、北京市内の渋滞を避け、わずか30分ほどで八達嶺長城の麓に到着します。時間を有効に使いたい方に最もおすすめの方法です。
項目 | 詳細 |
---|---|
路線名 | 京張高速鉄道 (Beijing-Zhangjiakou High-Speed Railway) |
北京の出発駅 | 北京北駅 (地下鉄「西直門駅」直結) または 清河駅 |
到着駅 | 八達嶺長城駅 |
所要時間 | 約30分 |
料金の目安 | 片道 約29元 (約610円)~ |
ステップ①:チケットを購入する
万里の長城は非常に人気が高いため、チケットは事前にオンラインで予約するのが確実です。
外国人旅行者の場合、中国の鉄道予約サイト「12306」は使いにくいので、「Trip.com」などの旅行サイトで予約するのが簡単でおすすめです。
予約にはパスポート情報が必要になります。
当日駅の窓口でも購入できますが、売り切れている場合や行列を覚悟しましょう。
ステップ②:北京北駅へ向かう
北京北駅は、地下鉄2号線・4号線・13号線が乗り入れる「西直門駅」直結でアクセス抜群です。
駅構内の案内に従って「北京北站」を目指しましょう。
ステップ③:乗車し、八達嶺長城駅へ
中国の高速鉄道は非常にきれいで快適です。
あっという間に「八達嶺長城駅」に到着します。
駅は地下にあり、改札を出てから長城の入口(チケット売り場)までは、徒歩で約10〜15分です。案内表示がしっかりしているので迷うことはないでしょう。
【おすすめ②】安さが魅力!路線バス(877番)での行き方

「旅費はできるだけ抑えたい」「現地の雰囲気を味わいたい」という方には、昔ながらの路線バスがおすすめです。なんと言ってもその安さが魅力です。
項目 | 詳細 |
---|---|
バス番号 | 877路バス |
北京の出発地 | 徳勝門箭楼 (地下鉄「積水潭駅」から徒歩約10分) |
所要時間 | 約1.5時間(交通状況による) |
料金の目安 | 片道 12元 (約250円) |
ステップ①:乗り場「徳勝門」へ向かう
地下鉄2号線の「積水潭駅」で下車し、B2出口から地上に出ます。
そこから東へ約10分ほど歩くと、大きな城楼「徳勝門箭楼」が見えてきます。877番バスの乗り場はその北側です。 【超重要注意点】 徳勝門周辺には、観光客向けのニセのバスや客引きが多いです。「万里の長城行きはこちら」と声をかけられても絶対についていかず、緑色の「877路」と書かれた公式バス乗り場の行列に並んでください。
ステップ②:乗車し、八達嶺長城へ
乗車時に運賃を支払います。現金(お釣りが出ないように準備)か、北京の交通系ICカード/アプリが使えます。高速道路を通り、終点の八達嶺長城までノンストップなので安心です。
【番外編】自由度No.1!チャーター車・タクシー
グループ旅行や家族旅行、他の観光地も一緒に回りたい場合は、車を1日チャーターするのも良い選択です。
- メリット: ドアツードアで最も楽。時間やルートを自由に決められる。
- デメリット: 料金が最も高い(1日600元〜800元が目安)。
- 手配方法: ホテルを通じて予約するか、DiDiなどの配車アプリを利用します。
結論:あなたへのおすすめは?
- 時間を有効活用し、快適な旅をしたいなら → 「高速鉄道」一択です!
- 少しでも費用を抑えたいバックパッカー → 「路線バス」が最適!
さあ、万里の長城までの足は決まりましたね!次は、もう一つの人気スポット、慕田峪長城への行き方も見てみましょう。
【行き方②】慕田峪長城へのアクセス方法(バス・タクシー)
八達嶺長城とは異なり、慕田峪長城には直通の電車がありません。
そのため、アクセス方法は「バス」か「現地ツアー」が基本となります。
特にバスには2種類の方法があり、快適さと安心感が全く異なります。
- 初心者・安心感重視なら → 直通バス「慕巴士(Mubus)」
- 上級者・安さ最優先なら → 路線バスの乗り継ぎ
それぞれの行き方を詳しく見ていきましょう。
【一番おすすめ】乗り換えなしで楽々!直通バス「慕巴士(Mubus)」
結論から言うと、個人旅行で慕田峪長城へ行くなら、この方法が圧倒的にベストです。 「慕巴士(Mubus)」は、慕田峪長城への往復に特化した観光客向けの直通バスサービスで、多くの旅行者から高い評価を得ています。
項目 | 詳細 |
---|---|
予約方法 | 公式サイトやWeChatの公式アカウントで事前予約 |
北京の出発地 | 地下鉄5号線「和平西橋駅」B出口近く など※ |
所要時間 | 約1.5時間 |
料金の目安 | 往復バスのみ:80元 (約1,680円) 往復バス+入場券セット:120元 (約2,520円) |
※出発地は変更される可能性があるので、予約時に公式サイトで最新情報をご確認ください。
「慕巴士(Mubus)」が最高な理由
- 乗り換えなしで直行: 北京市内から慕田峪長城の入口までダイレクトに連れて行ってくれます。
- 押し売りの心配なし: 安価なツアーにありがちな、興味のないお土産物屋へ強制的に連れて行かれることが一切ありません。
- 十分な滞在時間: 現地で約4〜5時間の自由時間が確保されており、自分のペースでゆっくり観光できます。
- 英語対応も: 簡単な英語を話せるスタッフが乗車していることもあり、外国人旅行者も安心です。
利用ステップ
- 事前予約: 「Mubus」の公式サイトなどから、希望の日時を選んで予約・決済します。
- 集合場所へ: 指定された日時に、集合場所(例:和平西橋駅)へ向かいます。
- 乗車・出発: バスに乗れば、あとは快適に慕田峪長城へ到着するのを待つだけです。
乗車時に運賃を支払います。現金(お釣りが出ないように準備)か、北京の交通系ICカード/アプリが使えます。高速道路を通り、終点の八達嶺長城までノンストップなので安心です。
【上級者向け】最安値に挑戦!路線バスでの行き方
「旅の費用は1円でも安くしたい」「ローカルな旅を体験したい」という冒険心のある上級者向けの行き方です。乗り換えが必要で、タクシー運転手との交渉も発生するため、少しハードルが上がります。
ルート概要
ステップA: 北京市内 → 916快バス → 懐柔区 (Huairou)
ステップB: 懐柔区 → タクシー または h23/24/35/36番バス → 慕田峪長城
詳細ステップ
- 東直門バスターミナルへ: 地下鉄2号線・13号線が乗り入れる「東直門駅」直結のバスターミナルへ向かいます。
- 「916快」バスに乗車: 必ず「快 (Express)」と書かれた高速バスに乗ってください。(料金は約12元)
- 「怀柔北大街」で下車: 約1時間〜1時間半乗り、「怀柔北大街 (Huairou Beidajie)」というバス停で降ります。
- 乗り換え: ここが最難関です。
- タクシー: 最も手軽ですが、交渉が必要です。相場は片道50〜60元ですが、外国人観光客と見ると高値を言われることも。「慕田峪(Mùtiányù)」と伝え、乗る前に料金を必ず確認しましょう。
- ローカルバス: h23、h24などのバスに乗り換える方法もありますが、本数が少なく時間がかかるため、あまりおすすめできません。
乗車時に運賃を支払います。現金(お釣りが出ないように準備)か、北京の交通系ICカード/アプリが使えます。高速道路を通り、終点の八達嶺長城までノンストップなので安心です。
ツアーと自力どっちがいい?メリット・デメリットを徹底比較
万里の長城への行き方を決める上で、多くの人が最初に悩むのが「ツアーに参加するか?」「自力で行くか?」という大きな問題です。
結論から言うと、どちらが良いかはあなたの旅のスタイルや経験値によって全く異なります。
それぞれのメリット・デメリットをしっかり理解して、後悔のない選択をしましょう。
ツアー vs 自力 比較早見表
比較項目 | 現地ツアー | 自力(個人手配) |
---|---|---|
料金 | △ やや割高 | ◎ 安い |
楽さ(手間) | ◎ 非常に楽 | × 手間がかかる |
自由度 | △ 低い | ◎ 非常に高い |
安心感 | ◎ 高い | △ 自己責任 |
ガイド | 〇 あり(日本語とは限らない) | × なし |
おすすめな人 | 初心者、時間がない人、手配が面倒な人 | 旅慣れた人、費用を抑えたい人、自由を求める人 |
現地ツアーで行く場合
「時間も手間もかけずに、効率よく安心して万里の長城を楽しみたい」という方には、現地ツアーがおすすめです。
現地ツアーのメリット
- とにかく楽!:ホテルや指定の集合場所からの送迎、入場チケットの手配など、面倒なことを全てお任せできます。
- 効率的に観光できる:限られた時間で確実に見どころへ連れて行ってくれます。明の十三陵など、他の観光地とセットになっているツアーも多いです。
- 安心感がある:言葉の壁や交通トラブルの心配がありません。万が一何かあっても、ガイドやツアー会社が対応してくれます。
- 解説が聞ける:ガイド付きのツアーであれば、万里の長城の歴史や見どころについて、より深く知ることができます。
現地ツアーのデメリット
- 料金が割高:自力で行くよりも当然費用は高くなります。
- 時間に縛られる:滞在時間や出発・帰着時間が決められており、自分のペースで行動することはできません。
- 不要な土産物屋に寄ることも:特に料金が安すぎるツアーは、ツアー代金に含まれていない土産物屋や宝石店、漢方薬店などに複数立ち寄り、多くの時間をそこで費やすことがあります。
現地ツアーはこんな人におすすめ!
- 初めての北京旅行で、土地勘や言葉に不安がある人
- 滞在日数が短く、効率よく観光したい弾丸トラベラー
- 面倒な下調べやチケット手配を全て任せたい人
- 小さなお子様連れや、ご高齢の方と一緒の旅行
自力(個人手配)で行く場合
「費用を抑えたい」「自分のペースで自由に冒険したい」という、旅慣れた方には自力でのアクセスがおすすめです。
自力(個人手配)のメリット
- 費用が圧倒的に安い:必要なのは交通費と入場券代だけなので、ツアーに比べて費用を半分以下に抑えることも可能です。
- 自由度が非常に高い:好きな時間に好きなだけ滞在できます。朝早く行って人の少ない長城を独り占めしたり、心ゆくまで写真を撮ったりと、思いのままに行動できます。
- 自分のペースで楽しめる:疲れたら好きなだけ休憩できますし、急な坂を避けてなだらかなルートだけ歩く、といった調整も自由自在です。
- 達成感がある:自分の力で目的地にたどり着いたという満足感は、旅の素晴らしい思い出になります。
自力(個人手配)のデメリット
- 全て自己責任:交通手段の下調べ、チケットの手配など、全て自分で行う必要があります。バスを乗り間違えたり、道に迷ったりといったトラブルも自分で解決しなければなりません。
- 言葉の壁:バスの乗り場やタクシーの交渉など、最低限のコミュニケーションが必要になる場面があります。
- 時間がかかる可能性がある:交通機関の待ち時間や乗り換えなどで、移動に想定以上の時間がかかることがあります。
自力(個人手配)はこんな人におすすめ!
- 旅行費用を少しでも節約したい人
- 時間に縛られず、自分のペースでゆっくり観光したい人
- 海外での個人旅行に慣れていて、トラブルも楽しめる人
- 旅行の計画を立てるプロセスが好きな人
結論:迷ったらこう決めよう!
- 「安心・快適・効率」を重視するなら → ツアー
- 「安さ・自由・冒険」を重視するなら → 自力
もし少しでも不安を感じるなら、ツアーに参加するのが賢明な判断です。特に格安すぎるツアーは避け、「ショッピング(土産物屋)立ち寄りなし」と明記されているツアーを選ぶのが、満足度の高いツアーを見つける重要なポイントです。
私はけっこう旅慣れていますが、中国は英語がぜんぜん伝わらず意思疎通が大変なので、無難に現地ツアーを選択しました。
また、中国は予約していないと電車に乗れなかったり、観光地に入れなかったりと個人手配にはハードルが高いです。
ツアーといっても旅行サイトを使えば安く参加することが可能ですよ。
特に私も利用した「Klook」は安くて満足度の高い万里の長城ツアーがあったのでオススメです。
Klook申し込み時にクーポンコード「HLPX49」入力で500円割引もらえます
参考記事
≫Klook(クルック)の紹介コードはこれ!500円割引クーポンゲット
また、値段は当然高くなりますが。安心の日本語ガイドを希望される方は「VELTRA」を使ってみるといいでしょう。
万里の長城:おすすめは慕田峪長城!

万里の長城の二大観光地、「八達嶺」と「慕田峪」。
どちらにするか迷う方も多いようですが、もし友人や家族に「どちらか一方に行くならおすすめは?」と聞かれたら、私は迷わず「慕田峪長城」と答えます。
なぜなら、慕田峪長城には「万里の長城に来てよかった!」という満足感を最高レベルに高めてくれる、3つの圧倒的な魅力があるからです。
おすすめ理由①:息をのむほど美しい「緑の絶景」
慕田峪長城の最大の魅力は、その景色の美しさにあります。
植生のカバー率が90%以上と非常に高く、まるで緑の絨毯の中に龍が横たわっているかのような、雄大かつ優美な景色が広がっています。

特に新緑の春、深い緑に包まれる夏、そして山全体が燃えるように色づく秋の紅葉は圧巻です。壮大で力強いイメージの八達嶺とはまた違う、自然と調和した万里の長城の姿に、きっと心奪われるはずです。
おすすめ理由②:混雑の少ない「快適な観光体験」
世界的な観光地でありながら、慕田峪長城は八達嶺長城に比べて観光客が少なく、比較的落ち着いて見学することができます。
これが一番大きな理由です。
人がごった返す場所では、写真を一枚撮るのも歩くのも一苦労ですが、ここでは違います。
- 人の映り込みが少ない、奇跡の一枚が撮りやすい
- 急かされることなく、自分のペースでゆっくり歩ける
- 長城に座って、静かに景色を眺める時間も持てる
この「快適さ」が、旅の満足度を大きく左右します。雄大な景色を静かに味わう贅沢な時間は、慕田峪長城ならではの最高の体験です。
下記の画像は人でごった返す「八達嶺」。

せっかく万里の長城にいっても、こんなに人がいたら楽しめないですよね...。
おすすめ理由③:大人も子供に戻る!楽しい「アトラクション」
慕田峪長城を唯一無二の存在にしているのが、楽しい乗り物の数々です。
万里の長城🇨🇳
— s̾h̾o̾ (@xiang555) May 24, 2025
帰りはスライダーで下山 pic.twitter.com/IUX6EZkSjA
- チェアリフト スキー場にあるような開放感のあるリフトで、山の景色を楽しみながら6番目の物見やぐら(烽火台)まで上がります。
- ロープウェイ 箱型のゴンドラで、14番目の物見やぐらまで一気にアクセスできます。高いところが苦手な方や小さなお子様連れでも安心です。
- スライダー(滑り台) これが最高のアトラクション! 6番目の物見やぐら付近から、全長1580mのコースを専用のソリに乗って一気に滑り降ります。自分でスピードを調整でき、風を感じながら滑り降りる爽快感は格別です。万里の長城観光が、忘れられない冒険に変わる瞬間です。
「チェアリフトで登り、帰りはスライダーで下る」のが、最も人気のある黄金ルートです。
万里の長城:現地ツアーの詳細

すでに紹介したように、私は「Klook」という旅行予約サイトを使って慕田峪長城に行ってきました。
ツアーの詳細は下記でした。
項目 | 詳細 |
---|---|
料金 | 2,644円~ |
選択できるサービス | ・昼食 ・ホテルまでの送迎 ・入場予約 ・ケーブルカーチケット ・リフト・滑り台チケット |
良かった点 | 英語が通じた、集合場所が分かりやすかった |
少し残念だった点 | ランチの味が普通だった |
詳細URL | https://www.klook.com/ja/activity/14946 |
参加したツアーの他日本人の口コミ

前日にwechatに連絡があり、質問も出来てよかったです。 東直門駅の近くに安い朝食のお店が数件あるビルを教えてもらいよかったです。 大きな荷物もバスに預けられました。 バスの出発前にはトイレにもいけます。 いろんなコースの方が混在していて、 英語のバスと中国語のバスの2台でした。 リフトとスライダー、シャトルバス、入場料などで、車内で195元wechatで払いました。クレジットカードは使えません。 昼食付きのプランにしましたが、美味しかったです。サブウェイ等もありましたが、昼食付きはお得だと思いました。 2時昼食、3時出発と言われましたが、 1時に昼食が出来ました。 バスは14時50分に出発したので、昼食は早くすませる方がよいです。 バスは団体行動です。 時間に遅れない。5分前には集合する。 返事ははっきり大きな声で「YES」と伝える。 シャトルバスの後は時間まで自由行動。団体行動中はマナーを守り、他の人の迷惑にならないようにしましょう。 特に時間! 16時半ごろ王府井で下車
時間通りにホテルでピックアップしてもらい、スケジュールは順調でした。東側と西側は選択できます。オプションでどちらも行く事が出来たので、とても良かった。非常に素晴らしい景色を見る事が出来ますので、満足してます。
北京市内から楽にいくのにおすすめします。東直門駅集合0745 帰りは最終16時まで随時バスが出ます。英語ができるガイドさんが色々案内してくれますが、やりとりは直接話すかwechatになるためインストールと準備をされてください。朝は複数のガイドさんがいて旗を持ってます。そこに行けば名前を確認できます。
万里の長城を120%楽しむための服装と持ち物、注意点
万里の長城は、ただの観光地ではなく「山の上にある巨大な城壁」です。
これを頭に入れておくだけで、準備の質が大きく変わってきます。 最高の思い出を作るために、服装から持ち物、現地の注意点まで、出発前にしっかりチェックしていきましょう!
【服装編】基本は「歩きやすく、体温調節できる」こと
万里の長城は北京市内よりも標高が高く、天候が変わりやすいのが特徴。
季節に合わせた服装と、脱ぎ着しやすいレイヤード(重ね着)が基本です。
季節別のおすすめ服装
- 春 (4月~5月)
- 気候は良いですが、風が強い日も多いです。
- 服装: 長袖Tシャツやシャツ + ウィンドブレーカーやパーカーなど、風を防げる上着があると安心です。
- 夏 (6月~8月)
- 日差しが非常に強く、気温も上がりますが、風が吹くと心地よいです。
- 服装: Tシャツなどの半袖でOK。ただし、日差し対策にUVカット機能のある薄手のパーカーやシャツを羽織るのがおすすめです。帽子とサングラスは必須!
- 秋 (9月~10月)
- 気候が安定していて最高のベストシーズン。
- 服装: 基本的に春と同じ。長袖シャツ + 脱ぎ着しやすいジャケットの組み合わせが最適です。
- 冬 (11月~3月)
- 完全な防寒対策が必須です。北京市内より遥かに寒く、風が吹くと体感温度は氷点下になります。
- 服装: ヒートテックなどの高機能インナー、フリースやセーター、そして防風性の高いダウンジャケット。帽子、手袋、マフラーも絶対に忘れないでください。雪景色の長城は息をのむ美しさですが、寒さ対策は万全に。
最重要アイテム:靴
靴は、履き慣れたスニーカーかウォーキングシューズが絶対条件です。
長城の上は、急な階段やデコボコした道が続きます。
ヒールのある靴やサンダル、新品の靴は靴擦れの原因になり、楽しむどころではなくなってしまうので絶対に避けましょう。
冬場は滑り止めのついた靴だとさらに安心です。
【持ち物編】必須リスト&便利アイテム
リュックサックなど、両手が空くバッグで行くのがおすすめです。
必須持ち物リスト
持ち物 | 必要な理由 |
---|---|
パスポート | 絶対に忘れないでください! 入場チケットの購入・引き換えに提示が必須です。 |
飲み物 | 特に夏場は必須。長城の上では値段が高くなります。事前に購入しておきましょう。 |
スマートフォン | 写真撮影や連絡に。バッテリー切れに備え、モバイルバッテリーも忘れずに。 |
日焼け対策グッズ | 日焼け止め、帽子、サングラス。標高が高く日差しが強いので季節を問わず推奨。 |
ウェットティッシュ | 手を拭いたり、ちょっとした汚れ落としに。後述のトイレ事情でも役立ちます。 |
あると便利なアイテム
- 飴やチョコレート: 歩き疲れた時の糖分補給に最適です。
- 絆創膏: 万が一の靴擦れ対策に。
- 軍手: 急な坂で手すりを持つ時や、冬の防寒に役立ちます。
【注意点編】知っておけば安心!現地のリアル
① トイレは「見つけたら行っておく」が鉄則
長城の入口やロープウェイ乗り場のトイレが最も清潔です。長城の上にはトイレはほとんど無く、あっても清潔とは言えない場合が多いです。
また、トイレットペーパーが設置されていないことが一般的なので、ティッシュは必ず持参しましょう。
② 思っている以上にハード!無理は禁物
万里の長城は平坦な道を「歩く」のではなく、急な階段を「登る」場所が多くあります。
特に慕田峪長城の後半は急勾配が続きます。
体力に自信のない方は、無理せず引き返しましょう。
③ 食事は期待しない方がベター
長城の上にはレストランはありません。
入口付近の飲食店は、観光地価格で味も平凡なことが多いです。軽食(おにぎりやパンなど)を持参するか、観光後に北京市内に戻ってから美味しい食事を楽しむのがおすすめです。
ツアーの場合は基本ランチがついてくるので心配なしです。
④しつこい客引きや物売りはハッキリ断る
駐車場や入口付近で、非公式なガイドや記念品を売る人が声をかけてくることがあります。
興味がなければ、曖昧な態度はとらずに「不要(ブーヤオ)」とはっきり断り、その場を離れましょう。
Q&A 万里の長城に関するよくある質問
Q. 観光にかかる時間はどのくらい?
A. 北京市内からの往復移動を含め、半日~1日かかると考えておきましょう。
長城での滞在時間と、そこまでの移動時間を合わせた目安は以下の通りです。
- 八達嶺長城:
- 長城での滞在目安: 2時間~3時間
- 市内からの合計所要時間: 約5時間~6時間
- 慕田峪長城:
- 長城での滞在目安: 2時間半~4時間
- 市内からの合計所要時間: 約6時間~7時間
選ぶ交通手段や交通状況、長城をどこまで歩くかによって時間は変動します。少なくとも半日は確保し、時間に余裕があれば丸1日使うつもりで計画を立てるのがおすすめです。
Q. 子供やお年寄りでも登れますか?
A. はい、ロープウェイやリフトをうまく利用すれば、幅広い年齢層の方が楽しめます。
万里の長城は急な階段や坂道が多いですが、無理にすべてを歩く必要はありません。
- 八達嶺長城、慕田峪長城ともにロープウェイやリフトが完備されており、体力を消耗せずに長城の上まで行くことができます。
- 比較的傾斜が緩やかなエリアを選んで散策するだけでも、十分にその壮大さを体感できます。
- 特に慕田峪長城は、八達嶺に比べて混雑が少なく、スライダーなどのアトラクションもあるため、お子様連れのファミリーに人気です。
ただし、ベビーカーや車椅子での散策は困難ですのでご注意ください。
Q. おすすめの季節はいつですか?
A. 気候が穏やかで景色も美しい、春(4月~5月)と秋(9月~10月)が最高のベストシーズンです。
- 春 (4月~5月): 新緑が美しく、気候も穏やかで散策に最適です。
- 夏 (6月~8月): 日差しが非常に強く暑いですが、緑深い長城の景色は生命力にあふれています。熱中症対策は万全に。
- 秋 (9月~10月): 空気が澄んで晴天の日が多く、紅葉に染まる長城は絶景です。一年で最も快適な季節と言えるでしょう。
- 冬 (11月~3月): 極寒で完全な防寒対策が必須ですが、雪化粧をした長城は幻想的で、他の季節にはない荘厳な姿を見せてくれます。観光客が少ないのも魅力です。
Q. 冬に行って雪が積もっていても観光できますか?
A. はい、基本的には観光できますが、注意が必要です。
雪景色の万里の長城は非常に美しいですが、安全が最優先です。
- 滑り止めのついた靴は必須です。凍結している箇所も多く、非常に滑りやすくなっています。
- 大雪など悪天候の場合は、安全のために長城が一時的に閉鎖されることもあります。訪問前に現地の天気予報を確認しましょう。
- 慕田峪長城のスライダーなど、一部のアトラクションは冬季閉鎖される場合があります。
- 風を遮るものがないため、体感温度は北京市内より遥かに低くなります。最大限の防寒対策をして臨んでください。
まとめ:万里の長城は「慕田峪」、現地ツアーの利用がオススメ!
いかがでしたでしょうか?
今回は、北京からいける2つの万里の長城「八達嶺長城」と「慕田峪長城」について解説しました。
それぞれ違った魅力がありましたが、個人的には「慕田峪長城」が断然オススメです。
なぜなら「八達嶺長城」はアクセスがよいため、混雑がひどく、想像より楽しめないことが多いから。
一方、「慕田峪長城」はややアクセスはよくないもののの、そこまで混んでいないため快適に楽しむことができます!
個人でいくのは大変なので、現地ツアーに参加して行くのが最もいいでしょう。
私が利用した「Klook」は値段も安いツアーが多くて、特におすすめです。
Klook申し込み時にクーポンコード「HLPX49」入力で500円割引もらえます
英語が不安で日本語で楽しみたい方は「VELTRA」のようなツアーに申し込むのがいいでしょう。